村松歯科医院様はどのような歯科医院様かご紹介ください。
村松歯科医院は、地域住民の皆様に愛される歯科医院をめざして開業し約75年になります。今年、皆様に支えられリニューアルすることができ、新しい歯科医院として再出発しました。「愛と感謝の歯科治療を愛する地域の皆様へ」をモットーに、地域住民の皆様の「かかりつけ歯科医」として、安全・安心な歯科保健医療サービスを提供します。
村松歯科様のサービスについて教えてください。
当院では、一生涯楽しい食事の時間を過ごしていただくために、歯と口の健康を通じて健康長寿の実現を目指しています。近年では、乳幼児期から高齢期までのすべてのライフステージに応じた、疾病予防、重症化予防に力を入れております。従来の歯科治療(むし歯、歯周病、義歯、デンタルインプラント、小児矯正等)はもちろんのこと、予防管理型歯科医院として定期的なメンテナンスのための通院をおすすめしております。あわせて、口腔機能(食べる機能)の維持・回復・向上によるQOL(生活の質)の向上や健康寿命の延伸に向けた予防・健康づくりにも寄与しております。
また、訪問歯科診療も積極的に行っており、通院が困難な方の元へ歯科医師、歯科衛生士がお伺いしています。訪問歯科診療とは、診療所で行われている様々な治療が、ご自宅や施設・病院においても受けることができる医療サービスです。
ライフステージに応じて、日頃の治療や健診の受診だけでなく、不安や疑問が生じた際に気軽に聞ける身近な専門家として、これからも皆様の「かかりつけ歯科医」でありたいと思います。
SDGsはどのような経緯で知り、どうして取組もうと思いましたか。
しずおか焼津信用金庫の「SHIZUOKA SDGs Action!」をはじめとする様々なメディアを通じて知りました。SDGsの「誰ひとり取り残さない(No one will be left behind)」の理念に深く共感し、歯科医療及び地域・社会貢献を通じて、病院全体でSDGs達成に向けた取組みを推進していこうと思いました。
SDGsは17のゴールがありますが、
そのうち何番に対して主に取組みしているか教えてください。
3番「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」を軸に取り組んでおります。
歯と口の健康は、全身の症状・疾患や要支援・要介護度などに関わり、健康長寿を実現するうえで欠かせない、生活の質を大きく上げるものと考えております。乳幼児期から高齢期までの全てのライフステージにおいて、歯科医として患者さんが求めるニーズにきめ細かく対応し、安全・安心な歯科保健医療サービスを提供します。
具体的にどのようなことをされていますか。
歯科疾患の予防や重症化予防、口腔機能に着目した歯科医療の提供をはじめ、健康経営を実践している企業や事業所等における従業員歯科健診、地域保健活動への参画、住民への健康教育などを実施しております。
また、医師などの医療関係職種や介護関連職種等と口腔内の状況の情報を共有できる連携体制を確保し、食支援などの日常生活の支援を目標とした他職種連携も行っております。
取組む中で何か課題はありましたか。
またその解決策について教えてください。
「誰ひとり取り残さない」ために、高齢などを理由に歯科に通えない方に対する訪問歯科診療提供体制を強化しました。歯科への通院が困難な状況だからこそ栄養の管理が大切となり、ご自身のお口から食事をとることが重要になります。そのためにも、口腔機能の維持・向上が重要です。このことを歯科専門職だけではなく、患者さんご自身はもちろん、ご家族や患者さんに関わる様々な職種の方に知っていただきたいです。
訪問診療車はエコカーを使用し、CO2削減にも寄与しています。
SDGsに取り組むことを企業として表明することで何か変化はありましたか。
全てのライフステージにおける患者さんの細かなニーズに対応するため、各々の歯科受診における目標が明確になりました。
例えば、学齢期では顎顔面の成長発育が進む大事な時期であり、また永久歯が生え始める時期でもあるため、初期のむし歯の早期発見・治療を目指します。高齢期では歯や口の健康を保つことが、食べる(栄養をとる)・話す(コミュニケーションをとる)に直結し、健康長寿の実現には欠かせません。また、残存する歯を健康に保つことや、口腔機能の維持・向上のため、定期的なお口のチェックをしています。
SDGsに取組み、良かった点を教えてください。
厚生労働省の提唱する2017年の「歯科保健医療ビジョン」には、今後目指すべき歯科保健医療の提供体制として「地域完結型歯科保健医療の提供」が揚げられております。これは「かかりつけ歯科医」としてすべてのライフステージの地域住民の皆様が求めるニーズにきめ細かく対応し、他職種との連携を行いながら、生涯継続した歯科医療を提供することを示しています。これはSDGsの理念と通ずるものがあり、歯科がSDGsの推進に関わっていることを実感することが出来て、大変嬉しく思いました。
今後、2030年に向けてSDGsはさらに多くの企業が取組み、
一丸となって推進していくことになりますが、
村松歯科医院様が目指す未来像を教えてください。
あらゆる年齢の全ての人々が健康的な質の高い生活を送る未来を目指します。
歯やお口の健康は、元気なときには当たり前すぎて、その重要性に気づきにくいですが、高齢期になっても元気に過ごすために、早い時期からお口の健康に関心を持っていただき、歯科疾患の予防に取り組んでもらいたいと考えております。口から食べる、人とお話をしてコミュニケーションをとるなど、生活の質に大きく影響する歯やお口の健康を保つことが、人生100年時代に質の高い生活を送るための秘訣だと考えております。