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SHIZUOKA SDGs Action!2022「株式会社 佐藤工業所のSDGs」


しずおか焼津信用金庫では、SDGsに取り組むお取引先企業様をご紹介しております。
今回は、藤枝市の株式会社佐藤工業所様にSDGsの取組みについてお伺いしました。


 

株式会社佐藤工業所のSDGsのお取組み


・マイクロ小水力発電機の設計、製造を通じたエネルギーの地産地消

・人々が手ごろに信頼できる、持続可能で近代的なエネルギーへのアクセスの実現


・自ら考動する人材の獲得、維持、育成推進

・働き方改革の推進


・発展途上国への日本のインフラ構築を支える鋼製型枠の納入

 

佐藤工業所様はどのような企業かご紹介ください。

 1954年、コンクリートパイルの薄母型の制作を皮切りに、型枠専門メーカーの第一歩を踏み出し、以来、鉄道・モノレール・地下鉄等の陸上交通網の整備・発展に伴って、全国様々な公共事業に軌道、橋桁、シールドトンネルや、新幹線マクラギ、などの制作・提供を行う、コンクリート2次製品用鋼製型枠のメーカーです。
 



SDGsに取組むきっかけは何でしたか。

 2016年に公益社団法人日本青年会議所の事業に参加させていただきSDGsの紹介を受けました。社長の交代をきっかけに自社の活動と、SDGsの目標でマッチしているところを明示しました。

特にSDGs事業として推進されている事業は何ですか。

 マイクロ小水力発電機の設計、製造です。一般的な水力発電と発電する原理は同じですが、ダムのように大規模構造物を必要としない点が異なります。そのため生態系に与える影響は少なく、また、規模が小さい河川でも設置可能なことから、天候に左右されるリスクも少なく、安定した電力を得ることができます。
この小水力発電機を通してエネルギーの地産地消を目指しています。





小水力発電機開発について詳しく聞かせてください。

 静岡中部金属開発協同組合(SMDJ)(佐藤工業所内)では、静岡県中部地域の金属関連業界が地元商工会議所や金融機関の支援を受けて小水力発電機の機器開発を行っています。国による水利権の規制緩和により、現在小水力発電は広がりつつあり、さらに、農業用水や小さな川でも必要条件が満たすことができるため、採算性の高い場所で小水力発電事業を行うことで、初期投資の調達や地元の活性化を図ることができます。また、色々な水路や水源に対応できるよう、様々な型式を揃えています。
 

 


佐藤工業所様の企業理念とSDGsとの繋がりについてお聞かせください。

 毎年の異常気象による災害で、今以上に再生可能エネルギーを活用しようという動きが始まっています。そのため、持続可能な循環共生型の社会の構築を目標に、日本の各地域が地域資源を活かしつつ近隣地域と補完し、脱炭素とSDGsが成り立つ地域社会を目指すことは、環境で地方・人々を元気することに繋がります。これらのことから、弊社の事業目的「尊い人命をあずかる商品の創出」はSDGsが目指しているものと一致していると実感しています。


SDGsに取り組むことで何か変化はありましたか。

 新しい取り組みであるマイクロ小水力発電の開発で、各技術者のますます活発な意見交換と実験が繰り広げられることとなりました。
また、自社内だけでなく、社外の方に向けて、弊社の取り組みと達成したい目標を簡潔に伝えることができるようになりました。


今後、2030年に向けてSDGsはさらに多くの企業が取組み、
一丸となって推進していくことになりますが、
佐藤工業所様が目指す未来像を教えてください。


 正直なところ、SDGsは国際連合で制定した目標なので、一企業の目標としては大きな枠組みと感じるところが多くありました。ただ、それぞれの企業が目標を共有し、達成するために事業活動を営むことが、2030年に達成したい成果に繋がると信じています。
今後もマイクロ小水力発電事業を通じて、静岡県内だけでなく県外にも活動を広げていき、エネルギー問題の解決へ取り組んで参ります。


 
会社名 株式会社佐藤工業所
代表  佐藤護仁
所在地 〒421-1121 藤枝市岡部町岡部1947-1
ホームページ 鋼製、セグメント、コンクリート型枠なら佐藤工業所 (sato-kg.co.jp)
電話番号 054-667-1621