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SHIZUOKA SDGs Action!2023「ものがたりを着るお店 choosyのSDGs」

しずおか焼津信用金庫では、「SDGs」「脱炭素化」の推進に取り組むお取引先企業様をご紹介しております。
今回は、静岡市のものがたりを着るお店choosy様のお取組みについてお伺いしました。





 

ものがたりを着るお店choosyのSDGs・脱炭素化の取組み




・大量生産・大量消費が主流となるアパレル業界における水の大量消費・環境汚染問題の改善

・将来的な「衣服の廃棄ゼロ」を目指した古着の再生、販売
・廃棄される古着を縫い合わせて別のデザインの衣服とした「アップサイクル」への取組み
・イベントやワークショップを通じた「サスティナブルファッション」の普及啓発



・格安での古着販売企画による経済的支援と廃棄削減への貢献

・労働問題への関心と作り手への売下還元への意識
・裁縫が得意な主婦によるアップサイクル活動推進での女性の社会進出支援



 

ものがたりを着るお店 choosy様はどのようなお店かご紹介ください。

 ものがたりを着るお店choosyは、静岡県静岡市にある幼稚園跡地を再利用した空間にある「ひとと服が繋がる場所」です。「ものがたりを着る」をコンセプトに、オーナーが厳選したアメリカ・ヨーロッパ・日本の古着、ハンドメイド作品、アート作品などを販売しています。ネットショップ「choosyの小道(こみち)」でも、おすすめの選りすぐりの古着や、古着を再利用した「アップサイクル」の商品を販売しています。

SDGsへの取組ついて教えてください。

以前より、国内の年間新規供給量の9割に当たる79万トン弱の衣料品が事業所や消費者から手放される「ファッションロス問題」に関心がありました。新型コロナウイルス禍で海外からの仕入れが止まったことで、試しに国内の廃棄寸前の洋服を仕入れてみたところ、とてもきれいな洋服が届き、まだ着られるものが「ゴミ」として捨てられている現状に衝撃を受けました。そこから、大量廃棄されてしまうお洋服を「アップサイクル」という形で服の制作する「ものがたりのはじまりプロジェクト」を立ち上げ、お洋服の大量廃棄をなくす活動に取り組んでいます。また、古着の詰め放題やハギレを使ったワークショップを開催しています。

    


ものがたりのはじまりプロジェクトについて詳しく教えてください。


 アップサイクル(Upcycle)とは、リサイクルやリユースとは異なり、本来であれば捨てられるはずの廃棄物の元々の形や特徴を活かしつつ、そこに新しいデザインやアイデアといった付加価値を追加することで別の製品にアップグレードして生まれ変わらせることです。
choosyでは、アップサイクルの活動を本格的に始め、毎回店主と作り手さんとでデザインを話し合い、制作に移ります。作り手さんにはしっかりとした賃金をお支払いすること、それから再び廃棄されないように、お客さんが長く着たくなるようなデザイン作りを心がけています。
また、一着のお洋服を長く着られるような提案をすることで、地域ごみが減り、ゴミが減れば捨てるための費用(税金)も減らすことが出来ます。



「アップサイクル」されたお洋服についてご紹介ください。

 こちらは、履かなくなってしまった可愛い靴下たちをアームウォーマー兼レッグウォーマーに変身させました。
皆さんは履かなくなってしまった可愛い靴下をどうしてますか。穴が開いてしまい、捨ててしまう選択だけではなく、こんな風に新しく生まれ変わるのはどうでしょうか。

   



また、こちらのアップサイクル商品は、廃棄予定の服を解体し、福祉事業所さんで織られた手織り生地と合わせて海外の民族衣装をモチーフにベストを作りました。



他にも洋服をアップサイクルしてバッグに生まれ変わらせています。




ものがたりのはじまりプロジェクトアップサイクルプロジェクトに関連して、他にも様々取り組まれているとのことですが詳しく教えてください。

服の廃棄問題以外にもエコファブリックを使った商品制作や、土に還る素材の実験などもしています。プロジェクト内で出たハギレも捨てないようにワークショップで使用したり工夫して廃棄ゼロを目指して活動しています。




また、サスティナブルファッションに関するワークショップやSDGs・エシカルに繋がるマルシェへの参加、テレビ・ラジオ・新聞などのメディアへの露出など、勢力的に活動をしています。

 

こちらはアップサイクルワークショップの様子です。アップサイクルについて学びながらご持参のお洋服に好きな素材を選びアップサイクルしてオリジナル商品を作ります。


今後、2030年に向けてSDGsはさらに多くの企業が取組み、一丸となって推進していくことになりますが、ものがたりを着るお店choosy様が目指す未来像を教えてください。

 choosyという店名は英語で「こだわりが強い」という意味です。気に入ったものを長く着てほしいという願いを込めています。無駄な買い物をしてしまったことで廃棄するモノが生まれてしまうことから「不必要なものの消費行動をしない」という意識と、すべてのモノには「ものがたり」があるから、よりモノを大切にしようという気持ちを大事にしてほしいです。素敵な服を着て気持ちを上げることは本当に大切ですし、自身や余裕のない人がファッションで元気になれば、世の中が良くなるはずです。ものがたりの循環を伝える啓蒙活動を引き続き続け、どんな人もおしゃれを諦めることがない、そして廃棄ゼロの社会を目指して活動していきます。

 




 
会社名 ものがたりを着るお店 choosy
代表 立山都
所在地 静岡市葵区古庄3丁目18-12本福音ルーテル教会古庄園舎103
ホー-ムページ https://www.instagram.com/choosy.choosy
電話番号 054-267-5310