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SHIZUOKA SDGs Action!2023「株式会社hugcoffee companyのSDGs」

しずおか焼津信用金庫では、「SDGs」「脱炭素化」の推進に取り組むお取引先企業様をご紹介しております。
今回は、株式会社hugcoffee company様のお取組みについてお伺いしました。



 

株式会社hugcoffee companyのSDGs・脱炭素化の取組み




・コーヒーかすを利用した堆肥の生産及び堆肥を使用した作物生産

・環境に優しいカフェ事業
・デザインダルマ展の開催及び伝統的産業のだるまの新しい価格の創造
・地域のお祭りへの参加及び地域の魅力発信
・選挙の投票率を活性化




・地元の学校との連携

・学生向けの職業体験や企業運営についての講話実施
・男女雇用率の均等化に向けた女性スタッフの積極的採用
・フェアトレードコーヒーのみの使用及び農園労働者の労働環境向上




 

株式会社hugcoffee companyはどのような企業かご紹介ください。

弊社は2011311日両替町のオープンとともに誕生しました。現在では静岡市に6店舗、焼津市に1店舗を構えている、地域密着型のスペシャルティコーヒー専門店です。
創業から今に至るまで大切にしている企業理念は変わらず、忙しい日々に安らぎを、窮屈な世の中が少しでも楽しくなれば、という希望ととともに、家でも職場でもない人と人を繋ぐ居心地のよい、“サードプレイス”となる空間として、みなさんの憩いのお店になることを目指しています。
 





SDGsへの取組ついて教えてください。

弊社では主に「コーヒーかすの堆肥」事業、「hugcoffee選挙に行こうキャンペーン」、「環境に優しいカフェ経営」、「地域に密着したまちづくり」事業などを推進しています。
ただ、私たちが「街をデザイン」し、未来の街も環境も「デザイン」する、という、2011年のオープン以来、コーヒーがつなぐ可能性を信じて、考え、工夫し、普通に取り組んできたことが今、世の中の流れに当てはまり、今があります。
大きく何かを変えるということではなく、ずっとやり続けることや、それが自然で当たり前に思える文化がhugcoffeeにはあると思います。




まず初めに、「コーヒーかすのたい肥」について詳しく教えてください。

hugcoffeeでは年間2万トンものコーヒーかすを廃棄処分していました。ただ捨てるのではなく毎日の暮らしに役立てる、有効活用する道があるのではと考え、静岡市葵区にある生活介護事業所「ワークショップり~ふ」さん、農業資材事業を取り扱う「富士見工業株式会社」と協力し、コーヒーかすを堆肥化する取り組みを始めました。
3社とも特別な費用や技術を用いるのではなく、日々の業務の中で取り組み、持続可能なことを掲げて取り組んでいます。

現在は実際に農園にも堆肥使用の協力をいただき、収穫した野菜の販売と商品利用を行っています。
店舗では廃棄されるはずのコーヒーかすが土づくりに役立っています。育てた野菜“hugveg(ハグベジ)”を使ってhugcoffee一番町店では焼き菓子やパン製造、販売しています。さつまいもを使ったスコーンやマフィン、ローズマリーを使ったフォカッチャ等、店頭で見つけた際は是非食べてみてください。



 










この取り組みを推進する上で良かった点や今後の展望を教えてください。

この「コーヒーかすの堆肥」事業は、静岡市のSDGs連携アワードにて表彰されました。
表彰をきっかけに、今までハグコーヒーのことを知らなかった方にハグコーヒーを知っていただくことが出来、店舗に足を運んでいただくきっかけにもなりました。取り組み内容について、他者企業様に周知していただくこともできたように感じています。
この事業については現在も静岡県立大学と協力し、更に深堀りした活動を続けています。もとより、大きなアクションを起こそうとしたわけではなく、日頃の課題を解決しようとしてきた活動が誰かの目に留まり、環境にとって、地球にとって、良い波及効果が生まれることが持続可能な社会への貢献になると考えています。



環境にやさしいカフェ事業についてはどんな取り組みをされていますか。

店内で提供するドリンクはフタなしとし、店舗から出る廃棄物を削減する努力をしています。環境について考えるきっかけになれば嬉しく思います。

また、フードロスを減らすために各店で連携をし、作りすぎないようにするほか、調理過程で廃棄されるはずだった食材も無駄にせず、出汁などに有効活用しフードメニューとして提供しています。
静岡市が開催しているフードロス削減キャンペーン「静岡まかないフードフェス」にも参加しました。第2弾は「yummyカレー祭」ということで、使用する食材は、スーパーで発生した、商品として出せなくなってしまった廃棄される野菜です。この企画の面白いところは何の食材が届くかわからないところです。その日にたまたま残ってしまった野菜が届きます。ちょっとした工夫や手間で美味しく食べれる野菜たちをどんなカレーにするか、シェフの腕の見せ所でした。

おいしいコーヒーを提供し続けることができるのは、美しい自然環境があってこそです。環境保護への取り組みは私たちの責任のひとつであると考えています。

 
  

  


























hugcoffee選挙に行こうキャンペーン」はどのような事業ですか。

202349日(日)に行われた静岡県議会議員選挙及び静岡市長選挙の際に、投票済み証明書を提示いただいた方に「アメリカーノ」を一杯無料でご提供しました。

この取組は、選挙投票に行ったお客様へドリンク無料サービスを実施することで、誰もが選挙に参加したくなるように、選挙にいく理由をコーヒーから広めたいという気持ちで始めました。若い世代の政治参加がもっと身近になることを目指して取り組み続けたいと思います。

 

静岡市内に6店舗、焼津市に1店舗展開するhugcoffee様ですが、地域に密着したまちづくりについて、どのような取組を行っているか教えてください。

まず、昨年度は静岡市の開催するSDGs学生レポーター事業へ参加をしました。
この事業では忙しい学生生活の合間に弊社の活動について取材を続けていただき、コーヒー堆肥のことやhug vegeのことなどを“地産地消”の観点からまとめていただきました。学生さんはもちろん、発表の場である座談会においては参加した他の企業の方々にもコーヒーかす堆肥のことや地元企業とのコラボレーション、その他hugcoffeeにおいて使用している素材について静岡のものにこだわっている点など、弊社の活動を知っていただく機会になりました。


 












静岡商業高校では、hugcoffeeのスタッフが講師を務め、弊社の取り組みや歩みを直接生徒の皆さんにお伝えする機会をいただいています。また、生徒の皆さんをお店にお迎えして、静岡商業高校の「WORK&LIFEデザイン研究」の授業の一環としてラテアート体験の課外授業も数年前より行っています。バリスタの仕事やhugcoffeeの在り方、SDGsの取り組みについてお話をさせてもらい、需要の最後にラテアート体験をしてもらい、とっても盛り上がりました。これから自分の人生を歩んで行く生徒の皆さんがいろんなことにチャレンジして、自分が「楽しい!」と思えるものに出会ってほしいなと思っています。

 


その他でも、持続可能な地域づくり・まちづくりの一環として企業・教育機関への出店・コラボ、ポップアップイベント、地元の小さなお祭りから企業様の本社ビルまで様々な場所へ積極的に出店をしています。また、hugcofee店舗を利用してのポップアップイベントも開催し、作家さん・ショップさんとの交流を通してまちづくりの発信者を目指しています。

地域との交流を持つことで地域の魅力を発信し続け、コーヒーで未来の街をデザインしています。

 


今後、2030年に向けてSDGsはさらに多くの企業が取組み、一丸となって推進していくことになりますが、株式会社hugcofee company様が目指す未来像を教えてください。

今行っている活動をこれからも継続していくことが一番だと思っており、コーヒーかすの堆肥化に限らず、様々な形でSDGsの17のゴールに向けた活動を行っていきます。
SDGsの目標達成に向けた活動に取り組む中で、社員やアルバイトスタッフのSDGsに対する意識が高まったように感じています。日頃の生活から自分にできる範囲の環境負荷軽減など、小さいことからでもアクション出来るということがスタッフからお客様にも伝わっていけばいいなと思います。
hugcoffeeの企業理念の一つに、“コーヒーで街をデザインする”という言葉があります。一過性の活動ではなく、ハグコーヒーだからできること、ハグコーヒーを通して伝えたいこと、ハグコーヒーが静岡市を盛り上げるような活動をこれからも続けていきたいです。


 
企業基本情報 
会社名 株式会社hugcoffee company
代表取締役 古閑大士
所在地  静岡市葵区両替町1-3-9わかさビル1F
ホー-ムページ https://hugcoffee.co