企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。
経済産業省「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」より
デジタル技術の革新によって、ビジネスモデルの変化や社会変容が世界的に起こっています。日本でもDXが注目されるようになり、多くの企業がDX推進に取組むようになりました。
DX推進では、デジタル技術をビジネスに取入れた独自のビジネスモデルの確立や、生産性向上などのメリットが見込まれます。また、企業競争力を高めるための重要な施策であることから、DX推進への取組みを検討する企業が増加しています。
しかし、DX推進に取組む際の障害になっている課題もあります。課題としては、既存システムの老朽化、肥大化、ブラックボックス化が挙げられます。
また、専門知識を有する人材がいないことも課題となっています。
しずおか焼津信用金庫では、令和4~6年度 中期経営計画として、これまで培ってきたお客様に寄り添う姿勢を更に進化させつつ、職員のスキルアップを図り、揺るぎない経営基盤を築く3年間の計画を策定しています。
ビジョン
ビジョン達成のために…
戦略Ⅰ
お客様へもっと寄り添う地域伴走体制の構築
戦略Ⅱ
お客様や地域のお役に立つ人材の育成
戦略Ⅲ
揺るぎない経営基盤の確立
従来型の地域伴走体制にデジタルテクノロジーを取入れ、当金庫がお客様へ提供するサービスを外部環境の変化に適応させ続けていくことで、当金庫とお客様との共通価値向上を実現し、圧倒的に頼られる地域伴走者を目指します。
しずおか焼津信用金庫では、中期経営計画「Great Challenge!」において戦略Ⅲ.揺るぎない経営基盤の確立として「新たな取組みへの挑戦」を掲げ、DX推進への取組みを具体的な施策としています。
また、令和4年度 事業計画では、DX等を踏まえた事務面の抜本的な見直しを集中的に検討・実施することを掲げ、戦略Ⅰ.お客様へもっと寄り添う地域伴走体制の構築として、お客様との接点増加を目的にDX等を踏まえた営業店事務の効率化・本部集中化による活動時間の創出に取組みます。
お客様の接点を増加させ課題解決に努めるために、新たな取組みへの挑戦として「DX」の推進をしていきます。
また、キャッシュレスや電子化等の進展にとり残されないため、推進の高度化、事務管理の効率化実現に向けたDXの活用を検討・実施していきます。
本部各部内でDXの情報や活用を検討するだけでは金庫全体でのメリットを供与できないため、BPR・DX推進ワーキングにより各部の連携を強化し、スピード感を持ち、推進力の向上、事務効率化を進めていきます。
経営企画部と事務集中部を主担部とし、関連部を交え、課題を共有。随所で、関連部以外の職員を招聘し、庫内での横断的な取組みを行います。
これまでは、業務統括部の「フィンテック戦略担当」でマーケティング面についてDXの情報収集や導入を検討していきましたが、事務改善面を中心としたDXの活用を検討するために、「業務改革推進担当」を配置。
本部集中化を含む事務の抜本的見直しやDXを強力に推進していきます。
庫内のDX推進に加え、地域の中小企業の皆様の生産性向上に取組むためデジタルを活かした本業支援にも注力することが重要であり、役職員一人一人のDXに対する知識、ITリテラシー向上に努め、地域社会に貢献していく、DX人材を育成していきます。
施策
推奨資格取得者には受験料相当の奨励金対応を検討。
DX推進人材の育成・増加を目指します。
令和6年度
目標
推奨資格取得者数 150 名(延べ人数)
中期経営計画を進める上で必要なデジタルテクノロジーを整理・活用し、戦略を推し進めるための施策として、下記DX施策を検討していきます。
施 策 | 詳 細 |
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営業戦略の深化 | |
非対面取引等の環境整備による顧客サービスの向上 |
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個人ターゲット顧客層の設定と課題解決機能の強化 | |
デジタルマーケティングによる個人ターゲット先・顧客層の抽出 |
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セールス活動量の増加に向けた体制構築・業務改革 | |
事務効率化の推進 |
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新たな取組みへの挑戦 | |
営業基盤の拡大に向けた新たな店舗形態の検討 |
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地方税統一QRコード、電子交換所等の電子化への対応 |
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収益向上に向けた取組み | |
経費削減の実施や新たな収益の獲得に向けた検討 |
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地域のお客様へのDX推進支援 | |
DX推進情報の提供 |
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ビジネスマッチング支援 |
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社内イントラネットによる電子報告体制整備を進めることに加え、営業店におけるインターネット通信網の堅固化を進めていきます。
また、サービスのデジタル化とチャネル増加に加え、ニーズに即した情報提供を実現させるマーケティングのデジタル化についても検討、整備していく予定です。
DX推進への取組みにより期待される、お客様との接点、および営業活動時間の増加の観点から、中期経営計画に準じた形で、下記KPIを設定します。
項目 | 指標 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 |
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営業活動量 | 事業先の面談数 | R3比 10%UP |
R3比 15%UP |
R3比 20%UP |
効率化 | OHRの改善 | 83% 以下 | 81% 以下 | 79% 以下 |
DX人材育成 | 推奨資格取得人数 | 25人 | 60人 | 65人 |